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出版翻訳家を目指して勉強中。
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月に1回、東高円寺のカフェで「洋書で英語勉強会」を開催しています。
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英語の感覚

月曜は翻訳勉強会の日でした。課題は引き続き、ガース・ニクスの『ライラエルー氷の迷宮(古王国記)』です。

 

私は普段、映像翻訳のチェッカーをしていて、文芸翻訳ではないけれど、少なくとも1日7時間は英語に触れている、というのが勉強をサボっているときの免罪符でしたが、そういうの本当ダメだと思った先日の勉強会。

 

古王国記シリーズはファンタジーなので、状況の説明が難しいのですが、この世界の中ではチャーター魔術という力が使われています。チャーターの呪文は空中に描くこともできるし、その力を物に染み込ませることもできます。

 

勉強会では、「針金を曲げて作った張りぼてに手を近づけると、チャーター魔術の力を感じた」という場面が出てきました。その英文がこちら。

 

Charter marks swam lazily up and down the twisted silver wires.

 

主語はCharter mark で、とりあえずチャーターマークと訳します。最後の the twisted silver wires は、銀の針金を曲げて作った骨組みのこと。下の画像のようなイメージですが、実際には球形ではなく、犬の形をしています。

 

動詞は swim の過去形で、泳いでいたという意味。問題は up and down なんですが、どうしても日本人の感覚だと、「上下に」と訳してしまうと思うんです。(私だけかな?)

そのイメージで訳したので、針金の上下、つまり骨組みの表面や内側にチャーターマークがただよっていた、としていました。でも、例えば、down the street と言った場合、通りが坂道になっているから下りなさい、という意味ではなく、「通り沿いを行く」くらいの意味になります。日常会話でも使うので、down なら南方面、というように方角を意識して言っているわけでもないと思います。ということは、ここでの up and down も、上側や下側ではなく、針金の中を行ったり来たりしている、というのがネイティブであれば頭に浮かぶイメージなんじゃないかと思います。

 

こういう表現はやっぱり文芸翻訳ならではだと思うし、英語の感覚みたいなものを身につけないとうまく訳せない箇所でもあります。どうしたらそういう感覚を鍛えられるかなあ。

| 翻訳 | comments(2) |
すみません、しつこいようですが、silver line は銀線です。
中学校でコイルを作りませんでしたか? あのとき浸かったのは銅線、銅の針金とは言わなかったでしょう?
それと同じです。銀線です。
| y.saito | 2018/09/24 11:28 AM |
連投失礼します。
銀線に違和感があるなら、銀製の針金としましょう。
銀の針金だと銀色の針金にとらえかねません

すみません。「針金」と聞くと鉛入りの鉄製のワイヤーを思い浮かべてしまうので、すごく違和感があるのです。
| y.saito | 2018/09/24 1:32 PM |









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