Calendar
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
出版翻訳家を目指して勉強中。
翻訳していて感じたことを忘れないようにブログに残していこうと思います。
ホームページはこちら http://glee.jp.net
中目黒のカフェで隔月土曜に翻訳ビギナーズ勉強会を開催しています!
Profile
Comment
Mobile
qrcode
Search
『戦火の馬』

マイケル・モーパーゴの『戦火の馬』(評論社/佐藤 見果夢訳)を読みました。

 

 

この作品は、最初から最後まで馬の視点でストーリーが展開します。サラブレッドの血を引いているにもかかわらず、イギリスの農夫に競り落とされた”わたし”は、心優しい少年アルバートのおかげで農家での生活にも慣れていきます。そんなとき第一次世界大戦が勃発し、戦場でたたかう軍馬として生きていくことに。何も知らずに過酷な運命を歩むことになってしまった一頭の馬と、奇跡を信じる少年の物語です。

 

小説がすごくよかったので、読み終わってすぐにDVDも借りました。馬、とくに主人公のジョーイの美しさは素晴らしかったです。

ただ、戦時中のはずなのにドイツ兵が英語を話しているのがどうしても受け入れられなくて、途中で観るのをやめちゃいました。ストーリーも小説のほうが絶対にいい!

 

戦争に馬が使われたのは第一次世界大戦までだそうです。日本人が戦争と聞いて思い浮かべるのは二次大戦ですが、イギリスでは一次大戦が舞台の小説もたくさん出版されています。人間の戦争に馬を巻き込むな、という怒りが湧いてくるので、この作品にはなかなか手を出せずにいました。でも読んでよかった。

 

読み終わってからふと思ったのですが、この時代、馬に名前はあったのかな。もちろん名無しでは物語が進まないので、名前が出てきても変だとは思いませんが、ペットのように可愛がる意識は当時はなかったように思います。フィリピンやモンゴルでは、今も馬たちに名前は付けられていませんでした。「芦毛の子」とか「額に十字のある子」といった身体の特徴で呼ばれています。だから同じ単語で呼ばれる馬が何頭もいます。モンゴルの遊牧民たちは、犬にも名前をつけていませんでした。飼い犬というより、番犬という意識が強いからだと思います。戦時中も名馬にだけは名前をつけていたのかなぁ。

| 読んだ本 | comments(0) |
| 1/109 | >>
Material by Night on the Planet
Template by NoIndex