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出版翻訳家を目指して勉強中。
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月に1回、東高円寺のカフェで「洋書で英語勉強会」を開催しています。
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「〜だわ」とか「〜ですの」とか。

翻訳小説に「〜だわ」というセリフが出てくると、「そんな話し方する女の人、見たことない!」と言う人がいる。が、私は、ある。

 

高校時代のクラスメイト、「お嬢」ことSちゃんは、いつも語尾が「〜だわ」とか「〜なのよ」とかで、とにかくお嬢様だった。といっても普通の公立高校に通っていたし、ふわふわ巻き毛の絵本に出てくるようなお嬢様ではなかったけれど、言動の端々から気品のようなものが漂っていたと思う。

 

ある日の放課後、Sちゃんが声高らかにこう言った。

「みなさん、今日は爺やがゴディバのチョコレートを持ってきてくれたわ。お食べなさい」

今となっては爺やがお付きの人なのか、単なる祖父なのかは分からない。だけど、Sちゃんは何だか高級そうな車で毎日送り迎えしてもらっていたことは覚えている。

 

Sちゃんの号令により、人生で初めて目にするゴディバに群がった私たち庶民は、こんなにも美味しいチョコレートが存在するのかと感動しっぱなしだった。田舎の女子高生が、都会の味を知った瞬間だ。

「コレ超美味しいんだけど〜。まじヤバイんだけど〜」と感謝の気持ちを述べる私たちに、Sちゃんは口元に手をやり上品に微笑んで「オホホ。喜んでもらえて良かったわ」と言った。

 

 

こう書くとちょっと変わってるように見えるかもしれないけど、Sちゃんはクラスで浮いてるとか、特別扱いされてるとか、そんなことは全くなかった。普通の友達で、普通の高校生が話すような会話をしていた。台本のような語尾に違和感を持つこともなく、みんな当たり前に受け入れていたと思う。

 

卒業してから連絡を取ることはなくなってしまったけど、「〜だわ」と話す女性は現実世界にも確実に、いる!!

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