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出版翻訳家を目指して勉強中。
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月に1回、東高円寺のカフェで「洋書で英語勉強会」を開催しています。
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欧米文学から見る日本翻訳史

先週、『欧米文学から見る日本翻訳史』というシンポジウムに行ってきました。

パネリストは、柴田元幸さん(東京大学名誉教授・アメリカ文学)、松永美穂さん(早稲田大学・ドイツ文学)野崎歓さん(東京大学・フランス文学)、沼野恭子さん(東京外国語大学・ロシア文学)、和田忠彦さん(東京外国語大学名誉教授・イタリア文学)で、司会進行が山口裕之さん(東京外国語大学・ドイツ文学)。

 

平日の午後でしたが、お休みを取って行ってきました。どうしても行きたかったのは、パネリストが超豪華ということと、場所が東京外大だったから。外大の講義棟に入ったのは何年ぶりだろう。学生として通っていた頃は必ず出入り口の近くに席を取っていた大教室で、はじめて最前列に座ってお話を聞いてきました。

 

各国の文学が現代の翻訳という形に行き着くまでにどんな紆余曲折を経てきたのか、翻訳の価値はどう変化してきたのか。

とくに印象的だったのは、言文一致に大きく貢献したと言われている二葉亭四迷の翻訳についてです。二葉亭四迷は、ロシア人講師が本を朗読するのを聞いて語学を学んだということもあり、翻訳においても「音調」を重視していました。

二葉亭四迷は翻訳家でもあり、小説家でもあります。もともとテンポのいい落語調の文章を書いていたのが、ロシア文学を翻訳することで自身の文体が大きく変わり、文学としての詩的言語を確立したそうです。実際にその文体の違いを資料として見せていただきましたが、同じ時代に同じ人物が書いたとは思えないほどの変化があって面白かったです。

 

そのほかにも、ハックルベリー・フィンの新旧訳の比較や、ディズニー映画にもなっているピノキオの翻訳史、上田敏さんの原文を超える名訳、35人もいるファウスト翻訳者のお話などがあり、3時間の講義があっという間に終わってしまいました。

 

外大では今回のような一般公開の講義、シンポジウムが頻繁に開催されているようなので、また行きたいなと思います。

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